みねぶろぐ

恐縮ながら好きに書かせていただいています。

出西ブルー(出西窯)

 

はじめに

皆さんは「出西ブルー」という言葉をご存知でしょうか。

 

出西ブルーとは、島根県出雲にある出西窯で作られたが、深みのある美しい青色を醸し出すことが言われとされています。

https://www.shussai.jp/news/event/407.php

私自身、前に出雲大社へ観光で訪れた際、観光マップに載っていた出西窯のブルーが気になり工房や窯の見学、更には平皿や湯呑を購入させていただきました!

 

今回は、出西窯の素敵な魅力とその歴史についてを簡単ではありますが、ご紹介させていただきたいと思います!

 


ある5人の青年ストーリー

出西窯の歴史は、5人の青年からはじまります。

 

昭和22年。戦後間もない頃、当時は家の長男以外は、出稼ぎに外で働くことがごく当たり前の時代でした。

 

出雲の出西出身の幼馴染の5人。多々納弘光、井上寿人、陰山千代吉、多々納良夫、中島空慧(当時19〜20歳)は、全員次男や三男で、そういった時代に生活していく為、何もないこの地で手づくりで何か始めようと模索する中、出西の粘りの強い土を活かした陶芸を始めます。

 

美術的価値のある陶芸品を見よう見真似で作るところからはじまり、有名な陶芸家たちからの厳しい指摘や精神、技術指導などを受け、今の出西窯のスタイルを築き上げました。

 


出西窯の魅力

青の理由

出西窯で作りだされるものの多くは元々黒い器が主流でしたが、平成元年に大きな賞を受賞した青い出西器が有名となって以来、「出西ブルー」と呼ばれるようになりました。

 

窯には、登り窯・電気釜・灯油窯と種類がありますが、中でも一番きれいなブルーを引き出せるのが灯油窯なんだそうです。

 

開かれた窯元

実際に出西窯へ訪れた時、最初に感じたことは、とてもオープンな雰囲気。

 

職人の工房や窯元といえば、無口で硬派な職人が黙々と作業を進め、あくびなんかしたら怒られてしまうような張り詰めた空気のある場所と勝手に想像していました。

 

しかし実際は、ご自由に見学くださいと入口に書かれ、中に入ると気さくに話しかけてくださる職人さんたち。(中には一旦作業の手を止めて、話しかけてくださる方もいました。)

https://www.shussai.jp/about/

更に感じたことは、若い職人さんたちが多いことです。

 

日本にある各地の文化やものづくりは、その年齢層のシフトと共に今後消えゆく事を危惧されるものが多々ある中で、しっかりと出西窯の魅力が継承されていくことに、勝手ながらどこか安心感を抱いたのを覚えています。

 

おわりに

出西窯の器は、とてもシンプルな作りが多く、出西ブルーといわれる深い青はとても美しく鮮やかで美術品といっても過言ではない美しさでありながら、生活に寄り添う実用性ある器です。

 

そんな歴史と想いの詰まった出西の地で作られる器。出雲を訪れた際には、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。

 

また、オンラインショップでの販売や、全国各地のセレクトショップや取扱店も多数存在しています。気になったっ方は覗いてみてください!

 

購入場所

www.shussai.jp

オンラインショップ

shussai.net

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。